今月の講習には、ドローン初心者2名と民間資格保有の経験者2名が参加しました。講習は2024年6月11日から14日までの4日間です。
初日の11日は、みやぎ商工会の会議室で座学講習を実施。翌日からはドローン練習場で座学と実地訓練を行いました。
天候は晴れで、夏のような暑さの中、屋外での訓練が行われました。
初心者コースと経験者コースでは講習時間が大幅に違う
2022年12月5日よりドローンの国家資格制度が始まりました。当スクールでは、宮城県内、仙台市周辺の方を中心にライセンス制度に基づいた講習を提供しています。 「現役の産業用ドローン操縦士による無駄のない講習を行い、修了検定に合格すると実地試験が免除となります」 ドローン免許の国家資格...
初学者の二等無⼈航空機操縦士の講習は20時間
はじめてドローンの事を学ぶ方は、座学が10時間、実地訓練が10時間、合計20時間の講習が必須です。座学は2日目にも学習します。
- 初学者の座学10時間
- 実地講習は10時間
経験者の二等無⼈航空機操縦士の講習は6時間
はじめてドローンを学ぶ方が20時間の講習が必須ですが、経験者は座学4時間、実地2時間の合計6時間の講習となります。
- 経験者の座学4時間
- 実地講習は2時間
国家ライセンス講習に置いて、経験者は座学の部分も実際にドローンを飛ばす部分も大幅に時間が短いです。
ある程度の技量がすでに身についているという事が前提なのでしょう。
6月12日、暑い!もう夏の気分で実地訓練がはじまります
実地講習場所は宮城県黒川郡大和町にあるドローン専用練習場ブーメランです。
毎時、今年は暑いね~と言っていますが、去年はどうだったのでしょうか?
この季節から10月頃まで暑い中での講習が続きます。
宮城県黒川郡大和町にあるドローン専用練習場「ブーメラン」。 仙台市内からもアクセス良好です。 場所は宮城県大和町落合。1,080坪の空き地です。 仙台中心街からはやや離れますが、自由にテスト飛行が可能です。 こんな方が利用しています 個人でドロ...
講習期間中は、キンキンに冷やした飲み物は常備しています。自由に飲んでください。
これからの季節は熱中症の危険が高い状態での講習となります。
基本としては、自己管理を生徒さんにしてもらいます。無理は禁物!
ちょっと体調が悪いと思ったら休んでもらい、場合によっては講習を中止する場合もあります。
その場合は、別日で講習日程を用意します。
自分のペースで学べるドローンスクールですので、ご安心ください。
操縦訓練で苦戦するのは、いつも経験者の方です
経験者が実際にドローンを飛ばす訓練を受けるのは2時間です。
この2時間で国家ライセンスの試験内容を把握して、ドローンを飛ばす。
ここで分かれるのが、民間資格を取得してからのドローン操縦の経験です。
普段も業務や趣味なのでドローンを飛ばしている方は、ちょっと試験用のコースを覚えればそれほど難しい事をするわけではありません。
2時間もあれば十分把握できるレベルです。
ただし、普段ドローンを飛ばしていない、1年以上飛ばしていないとなると、経験者という初心者です。
これをたった2時間の講習で合格レベルにするのは、なかなか難しいのが現状です。
今回の2名の経験者はあっという間にカンを取り戻しました
産業用ドローンスクール仙台の6月講習は、経験者が2名でした。
この方々は、初めこそ不安いっぱいでドローンを飛ばしていたと思いますが、ドローンを飛ばす上での基本をレクチャーされ前半から比較的安定した飛行でした。
講師が常々言うのは、プロポの持ち方です
初学の方は、はじめてドローンを飛ばすので、基本的な事はすべて教えています。
勿論、プロポの持ち方もです。
ただ、経験者の方は初めに覚えてプロポの持ち方だったり、普段飛ばしている間に変形してしまった持ち方だったり、様々な方がいます。
いつの間にか自己流になってしまったプロポの持ち方を矯正します。
持ち方なんて人それぞれだろう!と思うかもしれませんが、これ一つでドローンの飛行は変わります。
逆に言うと、プロポの持ち方が間違っていると、いくら長時間練習しても操縦は上手くなりません。
今回の方もプロポの持ち方を矯正されてから、目に見えて飛行が変わりました。
飛行訓練を延長して試験に臨む
2名の経験者の方は、1人が2時間講習、もう1人は、予め練習時間を延長する予定で講習を受けていました。
カンを取り戻すためにも、今回の試験で合格するためにも練習時間を予め確保する作戦はアリです。
1人の方は夕方まで講習を延長し、別の方は翌日に試験を受けるようにしました。
当スクールでは、試験をいつ受けるかは生徒さんにお任せしています。
講習最終日に必ず試験を受けなくても問題ありません。
不合格になると、再試験を受けることになりますし、その際は別途費用が掛かります。
ですので、自分の操縦の仕上がり具合で判断してもらっています。
試験で飛ばすコースは3種類
基本の実地試験では、下記の3つのコースを飛行します。
スクエア飛行の飛行経路
8の字飛行の飛行経路
異常事態における飛行の飛行経路
飛行の詳しい内容については割愛しますが、こちらに詳しく記載されています。
実は試験は飛行だけではない!
当スクールでの無⼈航空機操縦の講習は、ドローンを飛ばす試験だけやるのではありません。
国家ライセンスの試験内容を記載している書類(二等無⼈航空機操縦士実地試験実施細則回転翼航空機(マルチローター))には下記のように記載されています。
実地試験の構成は、次のとおりとする。
- 1-4-1 机上試験
- 1-4-2 口述試験(飛行前点検)
- 1-4-3 実技試験
- 1-4-4 口述試験(飛行後の点検及び記録)
- 1-4-5 口述試験(事故、重大インシデントの報告及びその対応)
試験は、座学で覚えた内容と実技のどちらも含まれた応用編となります。
初学の方の合格率は高い!
今回の講習でははじめてドローンを飛ばす方が2名いました。
実は初心者の方の方が、当スクールのライセンス講習は合格率が高いです。
人それぞれの能力もありますが、単純に講習時間が長いという事です。
しかも、試験日は自分で選べますし、機体と練習場所も無料で使えます。
多くの方は講習最終日に試験を受けますが、自信がない方は、機体をレンタルして自主練を積んでから受ける方もいます。賢明な判断です。
6月講習では基本コースの合格者4名
今回の講習では、初学の方が2名、経験者が2名おりました。
初学の方は座学、実技合わせると20時間以上の講習となり、最終試験日を入れると4日間の講習でした。
経験者の方は、座学1日を受け、翌日に夕方まで訓練を延長して1名合格、もう1名は翌日も訓練を受け、3日目で合格をしました。
どの方もお世辞抜きにドローンを安定して飛ばすことができ、操縦も極めて丁寧で細かい動きができていました。
ドローンがコースをズレてきたかなと思ってもすぐに機体を戻すことができ、文句なしの合格でした。
やはりドローンを仕事で使う場合、自分が撮りたい場所、ドローンを移動させたい場所にドローンを本体を自由自在に移動できる操縦技術が必須です。
この講習で4名ともこれが出来ていたという実感でした。
卒業生の方は、講習で使ったドローンと専用練習場ブーメランは無料で使えますので、継続した練習をお願いして今回の講習は終わりました。