産業用ドローンスクール仙台の6月講習の様子

今月の講習には、ドローン初心者2名と民間資格を持つ経験者2名が参加しました。期間は2024年6月11日から14日までの4日間です。

初日の11日は、みやぎ商工会の会議室で座学を行いました。参加者は、ドローンの基本的な仕組みや安全管理について学びつつ、これから始まる実地訓練に備えました。

2日目からは練習場に移動して、座学と実技の両方を進めました。天気は晴れで、まるで夏のような暑さの中、参加者たちは汗をかきながらドローンを操作。

風の影響を確認したり、機体の動きを細かくチェックしながら、真剣に練習していました。

初心者コースと経験者コースでは講習時間が大幅に違う

初学者の二等無⼈航空機操縦士の講習は20時間

はじめてドローンを学ぶ方は、合計20時間の講習が必須です。内訳は、座学10時間と実地訓練10時間。

この講習では、2日目にも座学が含まれており、基礎知識をしっかりと身につけたうえで実技に取り組みます。

  • 初学者の座学:10時間
  • 実地講習:10時間

経験者の二等無⼈航空機操縦士講習

すでにドローンの技術や知識を持っている経験者の場合、講習時間は大幅に短縮され、合計6時間となります。

内訳は、座学4時間と実地訓練2時間です。国家ライセンス講習では、ある程度の技量が身についていることを前提としているため、効率的に進行します。

  • 経験者の座学:4時間
  • 実地講習:2時間

経験者は、初学者に比べて座学・実地ともに短い時間で講習を受けられるのが特徴です。

これは、すでに一定の操縦スキルや知識が備わっているためと考えられます。

そのため、講習内容は初学者向けよりも応用的な部分に重点が置かれる場合があります。

※経験者とは航空局ホームページに掲載されている無人航空機の操縦者に対する講習等を実施する団体の修了証保持者とします。

6月12日、暑い!まるで夏本番のような暑さの中で実地訓練がスタートしました!

実地講習の場所は、宮城県黒川郡大和町にあるドローン専用練習場「ブーメラン」です。今年も「暑いね〜」という言葉が毎時間のように飛び交っていますが、昨年もこんな暑さだったのでしょうか?この時期から10月頃までは暑さとの戦いが続きます。

そんな中、講習期間中はキンキンに冷えた飲み物を常備していますので、自由に飲んでください。熱中症対策として、水分補給はしっかりとお願いします!

無理は禁物!体調管理を最優先に

暑い中での講習は熱中症の危険性が高いため、基本的には生徒さんご自身で体調を管理していただきます。

ただし、少しでも体調が悪いと感じたら、無理せずすぐに休んでください。

場合によっては講習を中止し、別日に改めて日程を調整いたします。

当スクールは、自分のペースで学べる仕組みを大切にしています。体調やスケジュールに合わせて柔軟に対応しますので、どうぞ安心してご参加ください!

操縦訓練で苦戦するのは、実は「経験者」の方です

経験者向け講習で、実際にドローンを飛ばす訓練時間は2時間。この短い時間で国家ライセンス試験の内容を把握し、実際にドローンを操作して試験に挑む必要があります。

ここで大きな違いが出るのが、民間資格取得後のドローン操縦経験です。

普段から業務や趣味で定期的にドローンを飛ばしている方は、試験用のコースを覚えるだけで十分対応可能です。

2時間あれば、試験内容を問題なく把握できるレベルです。

しかし、1年以上ドローンを飛ばしていない、あるいはほとんど操縦経験がない方の場合、「経験者」とはいえ、実質的には初心者と同じ状態です。

このような方をわずか2時間の講習で合格レベルまで引き上げるのは、正直なところ簡単ではありません。

私たちは、そんな方にもできる限り寄り添い、効率的かつ的確な指導を心がけています。

ただし、実際に合格するためには、講習外の時間で練習を重ねることも非常に重要です。

継続的な練習が合格への近道といえるでしょう。

経験者の2名、あっという間に操縦のカンを取り戻す!

産業用ドローンスクール仙台の6月講習では、経験者2名が参加しました。

初めは緊張と不安でいっぱいの様子でしたが、講師から基本をレクチャーされると、比較的早い段階で安定した飛行を見せるようになりました。

講習中、講師が繰り返し指摘するのが「プロポの持ち方」です。初学者の方には、ドローン操作の基本として持ち方を含めたすべてを一から教えていますが、経験者の場合は少し事情が異なります。

経験者の中には、初めに覚えた持ち方が自己流に変形してしまっている方が多くいます。

長年の癖や習慣で、いつの間にか独自のスタイルになってしまうことも珍しくありません。

今回の受講者も例外ではなく、講師がプロポの正しい持ち方を指導したところ、操縦の精度が劇的に向上しました。

持ち方一つで飛行が変わる

「持ち方なんて人それぞれだろう」と思われがちですが、実はプロポの持ち方次第でドローンの飛行は大きく変わります。

逆に、間違った持ち方では、どれだけ長時間練習しても上達は難しいのです。

今回の経験者2名も、持ち方を矯正してから操縦が安定し、飛行の精度が目に見えて向上しました。

基本に立ち返ることの重要性を改めて感じる講習となりました。

飛行訓練を延長して試験に臨む

今回の講習に参加した経験者2名のうち、1名は規定の2時間講習を受け、もう1名は事前に練習時間を延長するプランで講習を受講しました。

試験に合格するためには、自分の操縦スキルをしっかりと仕上げることが重要です。

そのため、あらかじめ練習時間を確保して挑むのは効果的な作戦と言えます。

今回は1名が夕方まで講習を延長し、もう1名は翌日に試験を受けるスケジュールで調整しました。

試験のタイミングは自由

当スクールでは、試験を受けるタイミングは生徒さんの自由にお任せしています。

講習最終日に必ず試験を受ける必要はありません。

もし試験に不合格となった場合、再試験には別途費用がかかるため、自分の操縦技術の仕上がりを見て慎重に判断していただいています。

練習を十分に重ね、自信を持って試験に挑むことが合格への近道です。

当スクールでは、個々のペースに合わせた柔軟な対応を心がけていますので、安心して受講してください。

試験で飛ばすコースは3種類

基本の実地試験では、下記の3つのコースを飛行します。

スクエア飛行の飛行経路

8の字飛行の飛行経路

異常事態における飛行の飛行経路

異常事態の飛行経路

飛行の詳しい内容については割愛しますが、こちらに詳しく記載されています。

実は試験は飛行だけではない!

当スクールでの無⼈航空機操縦の講習は、ドローンを飛ばす試験だけやるのではありません。
国家ライセンスの試験内容を記載している書類(二等無⼈航空機操縦士実地試験実施細則回転翼航空機(マルチローター))には下記のように記載されています。

実地試験の構成は、次のとおりとする。

  • 1-4-1 机上試験
  • 1-4-2 口述試験(飛行前点検)
  • 1-4-3 実技試験
  • 1-4-4 口述試験(飛行後の点検及び記録)
  • 1-4-5 口述試験(事故、重大インシデントの報告及びその対応)

試験は、座学で覚えた内容と実技のどちらも含まれた応用編となります。

初学の方の合格率は高い!

今回の講習には、初めてドローンを飛ばす初心者の方が2名参加しました。

実は、初心者の方のほうが当スクールの国家ライセンス講習での合格率が高い傾向にあります。

その理由はシンプルで、講習時間が長いからです。

初心者の方には座学10時間、実地訓練10時間の計20時間をしっかりと確保しており、基礎からじっくり学ぶことができます。

さらに、試験日は自分のタイミングで選べるので、無理なく準備を進められます。

講習終了後も、練習用の機体と練習場所を無料で利用できるため、自信をつけてから試験に挑むことが可能です。

多くの方は講習最終日に試験を受けますが、中には機体をレンタルして自主練習を重ねたうえで試験に挑む方もいます。

このような準備をしっかり行う姿勢は、合格への賢明な判断と言えるでしょう。

当スクールでは、初めての方でも安心して学べる環境を整えています。自分のペースでしっかりと練習し、確実に合格を目指しましょう!

6月講習では基本コースの合格者4名

今回の6月講習には、初学者2名と経験者2名が参加しました。

初学者の方々

初学者は、座学と実技を合わせて20時間以上の講習を受講。最終試験日を含めて4日間にわたる充実したスケジュールで、基礎からしっかりと学び、試験に臨みました。

経験者の方々

経験者は座学を1日受けた後、1名は翌日に夕方まで訓練を延長して合格。もう1名はさらに翌日も訓練を受け、3日目で無事合格となりました。

高い操縦技術で全員合格!

どの方も、ドローンを安定して飛ばす技術を習得し、丁寧で細やかな操縦が可能になっていました。

コースからドローンが少しズレても、すぐに正確に戻すことができる操縦スキルは文句なし。

ドローンを仕事で使う際には、自分が移動させたいポイントや撮影したい場所に正確にドローンを操作できる技術が欠かせません。

今回の講習では、4名全員がその技術を身につけたと実感しています。

卒業後も練習をサポート

卒業生の皆さんは、講習で使用したドローンや専用練習場「ブーメラン」を無料で利用できます。継続した練習をお願いしつつ、今回の講習は無事終了しました。

次のステップでもご活躍を期待しています!

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